お月様の魔力、がおがお

 

 

これは ほんまに しつこいっと思われるくらいに 言ってることなんですが

わたし、江國香織さんがだいの大好きなんですよ。

長編は ほぼ読んでるくらいに。

 

絵本作家?童話作家?として デビューされた方なので

文体も 優しくて。

まったく 過激な なんというかな 攻撃的なところのない文章を書かれるんですよ。

 

初めて読んだのが、『チーズと塩と豆と』という、アンソロジーだったんです。

その本は すっごく素敵な本で 何回も読み直してるのですが

題名の通り、食べ物を題材として 四人の作家さんたちが それぞれヨーロッパのある場所を舞台として 短編?中編?小説を書いてはって。

その全部、素敵やったんですけど 他の作品を読んで一番 好き好き好き!ってなったのが江國香織さんやったんですね。

 

で、一番最近読んだのが『抱擁、あるいはライスには塩を』という 上下二冊で完結の長編で、それはそれは よかったんです。

あのね〜

すごく変わったお金持ち家族のお話で。その家族をとりまくあれやこれやを 記した体で、なんやろな〜言語化が難しいな

そもそも文章が好きなので 読んでるだけで至福、なとこあるんですが

この作品はラストがすごくよくて、読み終わったとき、幸福感とか虚無感とか寂寥感とか満腹感とか なーんかいろいろすごくたくさんの感情になったので

大のおすすめですね。

 

こんなに好きやけど 短編は読まないんですけどね。

長編がほんとに全部読み倒してしまったら、読みます。

 

短編小説の、気軽さと ぎゅっと詰まった濃い味な感じは それはそれで好きなんですけどね

やっぱり 長編の方が好きやな〜

 

江國香織さんの小説は 全体を通して わたしってわたしでも いいんかな〜と 思える作品ばかりで

自分と 似ている人も出てくるし 似ていない人も出てくるし

あー!理解できる!という 人も

はあ〜おるおるこういう奴… という人もいて

その誰もが "らしく"いることを許されてるんですよね、江國香織さんによって。

 

その誰もが ほんとうに孤独で でも 独りぼっちではなくて

穏やかで激しくて自分勝手で愛に溢れてて自由で束縛されてて

でもちゃんと生きてるんですよね。

それはたぶん 小説の中の世界だけであって でも だけではないと思って。

こんな風に生きてちゃだめですよ〜ともしかしたら言われてるのかもしれないが わたしには こんな風にもどんな風にも 全然生きれちゃうんですよ〜 と言われてるような気がして

 

そんなこと 教えてくれる本なんて

あるいは 教えてくれる大人なんて

今までいなかったから。

わたしにとっては 救いですらあったんですよね〜。

 

時期も時期で たしか 妹が亡くなったあと、わたしが馬鹿みたいに小説の中の世界に逃げ込んでたときだったから。

 

娯楽小説、恋愛小説、と言えば全然そうなんですけどね。

 

 

 

 

 

 

さて、お外の話。

お月様が 普通じゃなく綺麗であること、みなさん知ってますか?

ここ2日のことなんですけど

どうかな、雪で見えなかった地域ももしかしたらあるかもしれない。

 

昨日は わたし 映画館からチャリ漕いで帰ってる際に 出てるお月様があんまりにも綺麗で ちらつく雪の中 凝視しましたね。

ずっと見てると ほんとに お月様がかけがえのない何かのように見えて来て

すごかった、お月様の魔力ってほんとにあるんだなっと思いました

 

今日も、母の運転する車の中、ちょうど生駒山のドライブウェイで 大きな大きなお月様を発見して 母と二人で うーわーー!!と 叫んでました。

明るかったな〜、雲が 月光を浴びて キラキラしてて素敵でした。

 

夜の雲は不穏ですね。

分厚くお月様も隠してるときの 雲は べったりと 空に君臨してて 星を隠してるもの としか認識できないけど

まばらに出た雲が 月光に照らされて見えるのも 暗い空に不気味です

 

好きですけどね 夜の雲。

お昼の雲は 特別 好きでも嫌いでもないけど。

 

曇天が好きな人っていますよね。

わたしは お昼は晴れてる方が嬉しい派です。

おでかけとスニーカーと太陽!

でも、起きた時に 曇りのせいでお部屋がずどんと暗いのも たまには好きですけどね。

 

外出予定のない日の雨は最高。

ひたひたと静かで でも自分は絶対に濡れることない安全な場所にいる、という心強さ

 

豪雨だって好きですね

わくわくします ゴロゴロ、雷どこだ!?あっちに落ちた!絶対いま、落ちた!!電気消して!雷にばれないように!!

 

昔、雷がビデオ再生機…ビデオ…ビデオデッキ!に落ちて 壊れたことがあります。うんと昔。もうなにも覚えてないほど昔。

 

もうなにも覚えてないほど昔で、覚えているシーンは3つあって。

ビデオデッキ落雷事件はたぶん、それでも時系列としては 最近の方で

あと2つは 赤ん坊のころ。

 

1つ目は、両親の喧嘩。わたしはベビーベッドにいた。内容までは覚えてないけど 確かに二人は喧嘩してたなあ。

2つ目は、母の友達の 爪。何色かは覚えてないけど、母に抱っこされたわたしに伸びて来た手に、マニキュアの濃く塗られた長い爪がすごく怖くて 今でも 彼女のことがそんなに好きではない

 

忘れてても思い出せること。

赤ん坊のときに住んでいたところは お湯が出なくて洗い物が辛そうだった母。

 

泣いてしまうな〜

そういう、蔵の中のことたちは。

しまっておいた方がいいんですよ、恐ろしい

わたしには まだ全然、恐ろしいです。

 

あ〜、わたしは やることがあるので まだ寝られないですけど 

みんなはどうか 昔の記憶に潰されないように すっと眠れますように。

 

おやすみなさあい