わたし

 

 

 

わたしというのは 夏より冬が好きで でも夏の好きなところだってあります。

暑くて自然に汗をかくのが 時に気持ちのいいところ

夜、車の窓を開けるとびゅんびゅんと、風が、よくて、虫の声がうるさいところ

太陽が元気なところ

サンダルでのお出かけが気軽なところ

 

わたしというのは 春も秋も気候だけだと好きだけれど 春、秋と言葉にするとあまり好きではない。

春は 出会いと別れ 楽しめる子達 楽しめないわたし 桜が咲くのは嬉しいけれど 満開になると少し悲しくなる

桜の満開は 観覧車の頂上と同じ

秋は 植物が沈黙に向かう感じがして寂しい 夏より冬が好きなはずなのに 夏から冬に向かうのはとても寂しい

人肌恋しいなんて普段思わないのに 秋になると思ってしまう自分もなんか嫌やよね〜

 

わたしというのは 大きめサイズの服が好き

大きなお尻が隠れるし 上半身のシルエットの大きいことが好きだから。

最近履かないけれどサルエルパンツも好き。お尻がだぶっとしてて くるぶしで閉まってる逆三角の形が好き

だばっとしたセーターやトレーナーの中にシャツを着るのが好き 男も女もそれをしてればまず間違いないよねっと思う。

セーター スキニー コンバース で大体みんな大丈夫じゃんと思う。

 

わたしというのは 赤が好き。

鏡を見た時 自分の中のどこか1つか2つか3つ、赤が入ってると 嬉しくなれる。

紺色も好き。紺色と赤の対比がおりなす調和が好き。

黒も好き。黒はすごく好き、一時期はオールブラックにはまっていた。

黒は 赤に似てる。毅然とした態度が。

他のどの色より圧倒的だと思う。

だから生活空間に 身につけるものに 黒と赤があることは わたしにとって絶対だという気がしている。

 

わたしというのは これは変な話だけれど腹痛が好き。

お腹いたぁーい!となるとほんとに苦しいし痛いのだけどなぜか好き。どうしてやろう。これは一種の性癖なのだろうか。

しばかれるのも好きやから ドMなんやろう。

いや、違うか。

しばかれるというか どつかれるのが好きなんですよね。

自分が 馬鹿なことをしたり ふざけたりした時に どついてくれる人と一緒にいることは安心なことじゃないですか。

どつき どつかれる関係というのは わたしにとって不可欠だ。

 

わたしというのは 食事をしている時に喋るのが少しだけだけれど苦手。

お酒を飲み、食べ物をつまむ時に喋るのは楽しいしまったく苦ではないけれど

ラーメンを食べたり、定食をワンプレートを丼を食べたりする時に 相手が面白いことを言うと、食べながらうまく笑えなくて 申し訳ない気持ちになるからだ。

だけれども 食事をしながらの無言が大丈夫な人と大丈夫でない人がいるのも難点である。

あと、自分の食べているものを差し出し、相手の食べているものを一口もらうというのがすごく好き。

「美味しい!」「こっちにすればよかった…」「もうちょっと食べてもいいよ」「美味しいけどわたしのやつの方が美味しい」

1つの味に対する複数の意見が聞けるのは面白い。

友達の梅木は、それぞれ違うものを食べている時にわたしが「美味しいなあ〜」と言うと「いや、美味しいは共有できひんからそんなこと言われても うんたらかんたら…」とつべこべ言うのだけれどわたしはそれがとても好きだ。

そこで 「うん、美味しいなあ」と返されることももちろん好きやけど、梅木独特の屁理屈がとても良いと思うのだ。

そりゃあ、食べてるもの違うもんね。うふふ。

 

わたしというのは 夕方の住宅地が 1人で歩く時は時々苦手、誰かと歩く時は好きだ。

焼き魚の匂い 青椒肉絲の匂い、お味噌汁の匂いカレーの匂い

「今日の晩御飯は〇〇ですか!」と大きな声で言って、一緒に歩く人にうるさいと言われるのも楽しくて好き。

何のお料理の匂いかを当てるゲームが好き。

結局答えはわかんないけど、自分が断固として導き出した答えを覆されたりするのが面白い。

家の庭然としたお花の匂いのするのも、住宅地のよいところだと思う。

その匂いがなんの匂いかを知っているときは、わたしはとてもよい母に育てられたなっと思う瞬間の1つだ。

 

わたしというのは、喉が渇いたときに果物が食べたくなると、わらしべ長者を思い出す。

どうしてお馬に乗ったお嬢さんは、喉が渇いたからお水、ではなくて蜜柑を欲しがったのかなといつも思う。

蜜柑、、確かに水分が豊富やけれど。

そこらへんの井戸から井戸水をくめばいいのに。

でもわたしだって喉が渇いたから苺が食べたいな、と思うことがあるのだし わらしべ長者だってお嬢さんが蜜柑を欲しがったから億万長者になったのやから よいのやけれども。

 

わたしというのは 自分のものが好き。

例えば 全種類匂い比べて 買ったオーデコロン

例えば 自分でびびっと来て 買ったジージャン

例えば 雑貨屋さんで目が釘付けになって買ってもらったマグカップ、キウイバードの置物

好きなものはずっと好き。

人は 環境によって変わったり 仲良くなっていろいろ知ってしまったりして 好きじゃなくなってしまうことがあるけど

ものにおいては そういうことがない。

お店で見て 匂いで 確認したまま わたしの世界に来てくれて 馴染んだり色褪せたり古めかしくなったりはしても そのものは変わらないから。

 

 

 

 

 

今日はわたしのことをとことんかいてみたけれど、意外にどんどんでてくるものだ。

まだまだきっとかけるだろうな。

でも寝なきゃ、眠たいしな。

もうすぐ桜だ、と思いながら桜の木を見上げるのだけど、全然蕾がピンクに染まらないな。

そして先輩が卒業したの、嫌だな、本当に嫌だな。

わたしは馬鹿なことをして先輩に見守られたりどつかれたりつっこまれたりするのがすごく好きなのに。

 

おやすみなさあい