とくしまひとりたび

 

 

 

 

 

徳島へ行ってきました。

難波から2000円で行けるってやばいなと思って。

特急で和歌山へ、和歌山からはフェリーで。

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なんか 切符の持ち方が、かっこよくないな。

 

ほいでまあ、初の一泊二日ひとり旅。

前日に決めて、次の日の朝から行くっていう弾丸でしたが、楽しくもないし楽しくなくもなかったです。

楽しっ!と思う瞬間はありましたが 総合的な評価は5のうち2.8くらいです。

だって特になにもしてないんです、特になにもないから。徳島って。

しかも 交通インフラがクソ。信号の接続が悪すぎて、赤信号で止まりまくる。電車が通ってないので汽車やし、駅が少ない。バスも少ない。

それが良さでもあるのやろうけど。

 

それでもまあ、渦潮を見たり、 「鳴ちゅるうどん」なる、ゆるゆるのおうどんを食べたり、徳島ラーメンを食べたり、したので 祖谷渓以外の徳島観光は コンプリートしたんではないかと思うんですが

たらいうどんは そういえば今回 食べてないんですよね〜、でも、たらいうどんて、一人で食べるもんではないからなあ。

 

あ、そうそうさっき 渦潮を見たと言ったんですが

あれは嘘です。

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なんかずっとこんな感じで 潮の流れが荒く、たまに渦潮のタマゴみたいなゆるっと巻いてる海流があっただけなので、渦潮を見に行きはしましたが、見たわけではありませんでした。

そのために 鳴門公園というところまで、往復3時間かけて、行ったんですが

渦潮 べつに 特に見たいわけではなかったので、ただただ 風吹きすさぶ 歩道を歩きに行っただけ、みたいになったんですけど、残念やったとか無駄足やったとか何のためにとかはまったく思わなかったのでよかったです。

でもこれかっこいいやん鳴門海峡大橋、鳴門公園にあるねんけど好きなんですよわたしこれ、明石海峡大橋も好きなんやけど。

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ほいでこの道路ちょっとかっこいいやん車のCMみたいで

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この道路を見ながら、難波への帰りのバスをとりました。

 

言っても、行きしなのフェリーがピークやったかな。

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あと、ビジホでの晩酌も。

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いやちがうんですよ、わたしの下調べがゼロやったから、徳島ディスみたいになってもうてるけど、本来別にがっつり観光するつもりはなかったんですよ。

何しに行ったかって 心の隙間を埋めになんです、つまり、郷愁。

過去に 会いに行ったんですけど

夏休みの度訪れた親戚の家の近くを歩いてみたら ひょっとして あるんじゃないかなと 転がってるんじゃないかなと思って。

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でも、でもやっぱり過去はもう、どこにもなくて 道は舗装し直され、家の目印の岩はなぜかコンクリで補強され、ため池は埋め立てられ、なにも、もうなくて。わたしの いた場所ではもはやなくて。

近くにバス停も駅もなく、徒歩でひたすら、頑張って行ったんやけど、なにもせずにまた、引き返した。

 

何をしてるんやろうという無力感はなかった。

だって「もう何もない」っていうことを知れただけで収穫やんと思ってさ、もう、過去なんてどこにもない。ということが。

それでまたひたすら歩いて、バスに乗った。

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夕方の町は、なんていうか 見慣れないのに親しみ深い。それがどこであっても永住したくなるような 胸が つんとなるような 春霞(あるいはPM2.5)の中、今なら世界に馴染めるような 感じがする。

本当のところは帰る場所などどこにもなく、馴染める町などどこにもなく、会いたい人ももういない、そんな自分でもなんだか、帰結したような 気持ちにさせる。夕方。

 

 

 

桜というのは 咲いた時毎年毎年感じ方が違うが、今年は盛んに 感動しようとしてみたものの

まったくなんとも思わない気が、していた、が、なんとなく 見つけると嬉しい、とまだ思えて、それが嬉しい。

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参った春だ。ガスの蔓延。

 

 

帰りはバスでして 足が もう浮腫むんですよね最近、ほんとに、それでまあ、昔は、バスね、サービスエリアに止まってくれたんですよね、それで、妹と、当時禁止されてたカップラーメンを、自動販売機で買って半分こした、という大切な思い出、思い出があるというのに、今日は止まってくれなくて、サービスエリアに、それでまた、わたしには過去しかないのに過去はもうどこにもないなって、思って、道理で一人でラーメン食べれるわけだ、地元密着型定食屋へ入れるわけだ、ビジホで晩酌できるわけだ、宿泊手続きできるものだ、と、思ったね。

大人になることを 当社比で物を知ることとするなら、わたしは大人になった。

 

どこへでもいかれるぜ。

逆に言えば 止まってはいられない、だってここには何もないのだから。どこかになにか、あるかもしれない。

 

 

おやすみなさあい