おんな

 

 

 

 

『百円の恋』をみました。

あれほどまでにガツンと、女優!な映画はあんまり、日本では、みないんじゃないかと、思いました。

 

みおわってすぐフィルマークスに感想書いたんやけど

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言いたいことはしょうみこれだけです。

あと、ポエティックなのは いつもや、とかは言うな。フィルマークスでポエティックになったら、食べログを日記みたいに使ってる人みたいな痛さがあるかなとおもたんや。

 

まあでも改めて感想を書く、書かざるを得ない気持ちになったので。

 

最近、「女として生きる」とは、みたいな話に凝ってるので 今観られてよかったなあと思う映画だった。圧倒的安藤サクラ。映画は人生だっていうのを体現している。

 

いま世界では男女平等が声高に叫ばれているが、夜中に一人で歩けない時点で男でなく、女として生まれたことはだいぶ損だ。

女はイイヨナ

売春すればブスでも稼げるシー

専業主婦にナレバー

最終的に子供ウメバー

男の人はいろいろ言うかもしれへんけど、男の人には到底わかりはしないのだ客観的に見たって女が損ってこと。

まあ、男として生きたことないから男の苦悩はわからないんですけどね、はっはっは

でもセックスだってそうや、男は突起物を穴に突っ込んでくぁ〜気持ちええ〜ってなるだけやけど

女は 身体をこじ開けられて 内臓を圧迫されて揺すられて 快感を得る以外にいろんな苦を伴うし

出産だって 女しかできひんのに おかしいやろ、出産の負担で死んでしまう人だっている、そうやって痛みに強い身体の仕組みをしてるくせに、男より圧倒的に非力で、殴られてホテルに連れ込まれたら抵抗もできないなんて。

 

でも女として生きる。女として生まれ落ちたから。

死ぬまで降りられないリングに上がったら、戦うしかない。パンチ食らっても負け続けても惨めでどうしようもなくなっても悲しくてもゲロ吐いても病んでもポエム読んでも、ああ、ずっとずっと女なのだ。わたし達。

 

作中で主人公・一子はボクシングを頑張る。試合に出たいと熱望して、コーチは渋るがなんとかセッティングしてもらう。

勝てるかどうかわからない試合に、でも一子は両親を呼ぶ。仲がゲキワルの姉を呼ぶ。姉の一人息子を呼ぶ。元カレを呼ぶ。勝ちたい勝ちたい勝ちたい、頑張る、ナイスファイトだ、でも負けてしまう。

最初から 勝てる相手ではなかったのだ。それなのに一子は超頑張った。勇姿を見た姉は、めちゃくちゃ一子と仲悪いのに、大声で応援してしまう。目も潤ませちゃう。

「頑張ってる奴が嫌い」な元カレも、一子に熱い声援を送ってしまう。

女として負け続けの人生だった。32年間守り続けた処女はクソみたいなおっさんにあっさり奪われるし。ニートやったし。言うなれば負け犬の一子。

でも、負け負け負けでも戦う。そこに意味があると、ボロボロの顔の安藤サクラをみて思った。

負けてる姿をみんなに見せる。それでも頑張ってるんだよ、わたしは別に負けたくて負けてるわけでもないし、勝ちたくてもがいてる、ほら見てよお願い見てくれよって。

そして一子は 根はいい奴なので 見てくれる人がいる。もがいたらたどり着ける場所がある。

 

もう一子は ホテルで強姦されることはない。バイト先の社員に、蹴られることもない。太って重たい体を引きずってコンビニに行くこともない。姉と取っ組み合いの喧嘩をすることもない。

戦ったからだ、強いから、反発できる力を持ったから

ああ、ボクシングやろうかな。いややらへんけど。

どうにかこうにか戦うすべを 一子はボクシングで手に入れた。今まで負けやったけど あんなに勝ちたいと思ってるんやからいつか勝てるやろう。

人生に勝ち負けなんかないけどね。でも誰かと比べて自分が劣ってると常に思い続けるのは不幸だ。

一子頑張れ。後付けの愛を手に入れろ!

 

ってまた何を言いたいのか支離滅裂になっちゃった〜

百円の恋、いい映画!クリープハイプ最高!観るべきと言ってくれた友達ありがとう!

 

 

 

おやすみなさあい