世の中、可愛い女の子が多すぎる。
右見ても可愛い、左見ても可愛い、ひとつとばして可愛い。
白くて細くて、みんなノースリーブ へそ出し（言い方古すぎる）、身体のラインがぴっっったり出るてろてろのズボン（言い方古すぎる）。
どうやら、「可愛くなる方法」というのがあって、それをみんな知ってるらしい。
長すぎず短すぎない髪の毛、赤みを抑えたおしゃれな柔らかな茶色
ぺたんこのお腹、リブの入った肌の綺麗に映えるタンクトップ
小さなお尻と細い脚、それがじゅうぶん強調されるボトムス
流行らないヒールを避けてどこへでもいけるぺたんこの、涼しげなサンダル
とかとか。
全身脱毛、美白、ヘアサロン、アイラッシュサロン、ジム、ロカボ、アイクリーム、ボディクリーム、ヘアトリートメント、なんか知らん、よくわからん身体によかったり可愛くなれる魔法のものたち。
彼女らの努力。
可愛い彼女らの とてつもない努力。
可愛く生きるのは たいそう楽しいだろうな。
モテるし 傷つかないし セオリー通りにやってれば満点に近い点数がとれるし。
そう。彼女たちはもうほんとうに、事実として完璧に可愛いのだ。
「可愛い女の子」がもはや、代名詞なのかもしれない。
そう思うほど、彼女たちの数は多い。
可愛いの最適解が もはや存在する世界で、
なんというかやる気なくしちゃうね。
だってみーーーんな、可愛いんやもん。
私が男やったら。
その 可愛いみーーーんなが振り向いてくれなかったら、みーーーんなを ひとくくりにしてしまうやろうな。
ひとくくりに 恨んでしまわないとは言い切れないな。
私が女だから、可愛い女の子ってみんな同じに見えるんやろうか。
男からしたら、かっこいい男の人は みんな同じに見えるのか？
男の人の見栄えの良さにも、絶対のセオリーってあるんやろうか。
（可愛い女の子、かっこいい男の子、当たり前のように付けちゃう形容詞、馬鹿みたいなお決まり。)
あるとして、それって比較可能なのか？
可愛い女の子が目指すのは、人間としての魅力なのか？ 極限に研ぎ澄まされてその砥石のありかをみんなが知っている、そんな、結果の、なにか。
かっこいい男の子が目指すのは、じゃあなんなんだろう？ 清潔感、ハイブランド、ツーブロック………？
思うのだ、可愛くなる最短ルートが示されてしまった世界で、可愛くないということはそのまま怠惰だということになるのではないかと。
可愛いの定義は 知らない。
可愛くいる必要があるのかも 知らない。
だってそれはイコール、自分を好きになること、とはならんからだ。
ほんとうにみんな可愛い。
可愛い女の子に 世界はたぶん優しい。
エクストリームなものを嫌う人は多い。大きな音も派手な色も 自己主張や言葉、なんて、可愛くない。
「＂かっこいい＂ね。（笑）」
そこに込められた、なにか。
モテないから、僻み言ってんの？
そうね。そうかもね。
うん、うんうんうんうんうん、うんうん。
まあ太ってるしね。可愛くなれる方法があるのにそこから逸れてイキってるしね。
馬鹿にされても仕方ないよね、だって、女の子に価値があるのは可愛いからだもんね。
馬鹿にしてることにさえ気づいてないもんな。
私はしません。
私は、しません。
あー生傷、乾かん。乾かしてたまるか。ずっと痛い。
男とか女とか 区別ないふりできんのはインターネットの上でだけだね。
ほんまに平等になるまで、ずっとボディブロー喰らい続ける。
あるでしょう。男女は、社会のなかで、確実に違うでしょう。
なりたくないし なりません、＂可愛い女の子＂には。
＂かっこいい女の人＂にも なりません。
くそが。
Giving you a shit、してしまってごめん
すべて気にしちゃいます。怒ります。
そういえば大学時代、モテたいと言う友達に本気で「なんで？ モテたいと思う理由がわからない、不特定多数に好かれてなにになるん？」って聞いてしまって空気をお通夜にしてしまったことがある。
ただの会話にマジになってすまんかったな。
この場を借りて。
ごめんなさい、自分の言葉でしゃべってしまって😔
