おたく

 

 

 

月曜から夜ふかしが やっていたのでなんとなく観ていたら

出てきた、初音ミクラブライブ!ファンの男性たち

彼らは 現実の恋愛なんて要らないと言う、それぞれの推しが自らに語りかけるのだと言う、勇気をくれて生きる理由を得るのだと言う、それを茶の間は笑う。

 

私と彼らの違いってなんなんだろうと考えれば

もちろん 笑えなかった 大阪府在住24歳女性。

 

私がここのところすこぶる調子がよいのは、私の推しこと担当が、「毎日笑ってポジティブ」を信条としているからだ。

ダイエットを頑張っているのは、あんまりにも美しい自担を好きでいる自分が醜ければ悲しいからだ。美しいものを愛でる者はある程度美しくないといけない。

隣に誰かいて欲しいと感じるとき、まぎれもなくいちばんに浮かぶのは担当だ。

 

しかし まだ私は振り切っていないんだろうな、と"夜ふかし"にでてきた彼らを見て思った。

彼らは言う、「彼女が僕に そのままで素敵だよって言ってくれたから僕は生きられるんです」「彼女と結婚するのはまだ早いかな」「下の毛を剃った方がいいのか彼女にきいてみますね………うん、剃った方がいいって言ってます」

完全に会話しているのだ。ぬいぐるみや 絵である彼女たちと。それも、自らに都合のいい言葉を彼女たちに喋らせるのだ。

 

おっとこれは 私にはできない。

だって私の担当は実在するのだから。

 

ある意味、彼らと私、おんなじオタクではあるものの、ほとんど正反対の位置にいると言ってもいいのかもしれない。

二次元のキャラクターは そもそも 人格を持たない。だから文春にすっぱ抜かれたりしないし、失言もしない、そもそも老けない。

私たちの担当、アイドルたちは 話しかけても答えてくれないし、頭のなかに入り込んではくれないし、つねに瞬間瞬間美しい。

 

ある意味 中途半端なのかもしれない。

実在はするのに 決して触れられない、知らない場所で生活をし、恋をして生きている彼らを盲目的に好きになるというのは。

だって嫌でも現実に彼らは命を持っているのだから。

歌を歌えばときどき歌詞を間違え 音程やリズムを外して、踊ればときどき振り付けを間違えたりすっ転んだり、喋ればときどき つっかえてしまったり 変な文法を使ってしまったり。

いつでも完璧ではいてくれない、だからこそ愛おしい彼らを大好きでいる というのは。

 

「現実の恋愛なんて要らないですね〜」っておんなじようには言うアイドルオタクとアニメオタク、でも、やっぱり本質的には違っているのだろう。

 

ジェシーちゃんなら どんなふうに言ってくれるやろ〜 って妄想することと、ジェシーちゃんを頭のなかに作り出して自分を励まさせるのとはまったく違うことなので……。

 

小学生のときには 半分アニメオタク、妹もアニメ好き、なのに もう アニメオタクというのは理解の外だなあ……。

 

しかしもって 相手になにをも求めないという点では同じか。

いっそ スキャンダルを見たくないと願うアイドルオタクのほうが図々しいのか。

 

 

 

とにかく オタ活って楽しいね😊