牛乳

 

 

会わないでいると、人間なんて足が早い。

忘れてしまう、声の温度も においの甘さも、優しさの触れ合いも目の鈍い輝きも。

だからこそ、友達にだって、なんにだって、会いに行かなければならないというのが私の主義だ。

友情には、すべての情には、更新が必要だということ。

そうでなければかんたんに、その人間は私のなかで、腐ってしまい、乾いてしまい、生物ではなくなり、化石になる。