セクシーおねいさん

 

 

自らの性別をはっきり女だと言えるときと そうでもないどっちつかずの両生類(カエル的な意味ではない、文脈で読み取ってね♡)であるなと思うときとがある。

 

たとえばもう いちばんこんなんが楽しいねんと言ってしまえるのがメイクアップのお時間だ。

ほんまに、もう、あーでもないこーでもないと言いながら女友達と並んで化粧する時間よりも楽しいことはない。

お互いが自分の顔面にのみ集中し、片手間に薄っぺらな会話をするあの時間。

まあ〜久しく体験していないが。

 

そういうとき、ああ自分は女の子だなあと思う。

 

 

あるいは、これもまた久しく ないが、

興味のある男性と話す際に 相手の目線を捉えるとき。

自分が相手に興味を持っていると伝えるとき、それが恋とか性的欲求由来でなくとも、そういうとき、私は自分を 女だなあと感じる。

それは自らの意思とは別のところで行われているなにかしらの判断によるもので、あとで「ああなんかぶりっ子みたいにしてもうたなあ」と後悔みたいなものを広げることもあるが。

 

 

 

しかし 逆に 性を意識せずに接したい男性だっている。

身体的な接触がなんの意味も持たないことをただ願うとき、わたしは自分が男でも女でもどちらでもないなにかになるのを感じる。

感じる、というより、願う。

目線が 親しさが 友情が その先のなににも結ばれてしまわないように、ほとんど切実に。

これはひどく理性的な考えだと言えるだろう。女性でありたいとほとんど願うことなく女性というロールを通して存在するとき、なんにも意識しないのに対して

性別の土台を取っ払って関係を築きたいと思うと、いやでもすべてを考えてから行わないといけない。

 

 

あるいは、女の子を可愛いと思うとき。

まつ毛をくるんと上にあげた目とか、小さな鼻とか、華奢な肩とか、いい匂いとか。

そういう いわゆる 女の子たちの「"女の子"の要素」に接するとき、私は自分が女であるという立場から抜け出して相手を見てしまう。

可愛い、思って、可愛いね、と言う、そのインスタントな褒め言葉に、私は自我を滲ませない、ほとんど、ようにしている。

女であるという前提を擁した自分から出てくる「可愛いね」が、どんなふうに響くのかわからなくて恐ろしいからでもあるだろう。

 

それは妬みを含んでしまうのか? あるいはなにかを咎める響き? やっぱり大きいのは嫉妬?

 

なんにもなしでただの可愛いを ポジティブに伝えたくて、だから、女ではない自分で言う「可愛いね」。

白い箱に入れて白いリボンで飾った言葉。ピンクとか青とか、じゃ、なくて。

 

 

 

そう思えば 両性というよりは無性なのかもしれない。

女でありたい、あるいは女の子でありたい、と願うときもあれば

無性でありたい、女性の立場からももちろん男性の立場からもものを言いたくない、という気分のときもある。

今まで 女性である土台を否定するたび、「自分は同性愛者なのか?」という考えがずっと頭によぎった。

女性にも性的に好かれたいのか? だから女性でないふりをしてしまうのか? と。

しかし違うのだということが最近わかってきた。

女性でありたいときもあれば、性をかなぐり捨てたいときもある。

必ずしも コミュニケーションにおけるセクシュアリティに一貫性がなくてはならない、わけではないのだ。

 

私が女であるように振る舞うとき、相手にもたぶん性別を強要してしまっているのだろう。

逆に言えば私だって誰かに性別を強要されることもあるのだろう。

だからこそ私が無性でありたいと願う時に誰かに性的な目で見られてしまうことを拒否することはできても、否定することはできないのだろう。

いくらショートカットであっても ヒールを履いても 大きな声で笑っても、私が女性であることには変わりないのだから。

 

だからまあ、そこもコミュニケーションやんな。

性的に見たとて、言わない、口に出さない、態度に出さない、というのが礼儀・的なさ。

知らんけど。

逆がまかり通る世界だってあるわけやしな(すえぜんくわぬはおとこのはじ!)。

 

でもほんとにこの世からなくなればいいと思う言葉は

・(性的な意味での)誰得!?w

・抱かれたい、抱かれてもいい

・こいつなら抱ける、ヤレる

などです。

 

誰もが女性・男性であること、その枠組みで見られること、に喜びを覚えるとは 限らない、という認識。

これってさっきも言ったけど 礼儀よなあ、、、、、

 

って、つい1年前までは まったくそんな風には考えていなかったしたくさん失礼なことしてきた身なのですが。

人間の考え方っていつどう変わるかわかりませんね。

でも 誰にでも…………うそ、私に生きやすい世の中になったらいいな♡

 

 

 

ほんとは「外国人」についてお話ししたかったけどまた今度します。

男、女、外国人、若者、年寄り、既婚、童貞、処女………

たくさんの足枷や枠組みがありますね。

 

どんなふうになったらいいんだろうな。

とりあえず Never stop thinking about it!!!!

 

てことで明日は自担の舞台なのでおやすみなさーい