フェチ【3/31】

 

 

 

今日の話はとても前時代的で、ほんとはパブリックにしたくないものなんだけれども、このブログに書くということがパブリックになるのかどうかも疑問なので、まあ、書いてみようという話です。

セクハラに大いに繋がるから、嫌な気持ちにしたらごめんね!

 

 

 

 

私は、ストライクゾーンがどうやら広いようだ。

ストライクゾーンとは、野球において、打者が投球を自然体でバットに当てることのできる範囲を示す。(Wikipediaより)

広いようで、そして、そのわりにスペシフィックなようで、友達なんかはわりと私のタイプの男性の風貌をぴったり当てたりする(「あの人タイプやろ」、「今の人好きやろ」)。

スペシフィック(specific)
[形動]特定の。詳細な。(コトバンクより)

好きなタイプの人の話は、いつでも楽しい。それは現実に限りなく基づいた、妄想でしかないからだ。クラブや酒場でじっさいに相手をハントするとき以外には、なんの薬にもならない無意味な話だからだ。無意味ほど好きなものはない!

酒場(さかば)とは、主にアルコール飲料を提供する飲食店の総称で、一般に「接待」を伴わない飲酒店のこと。(Wikipediaより)

男性にもどうやらタイプの女性像があるようで(男友達がほとんどいないのであんまり知らない)、それぞれどんな髪型の子が好きとかどんな雰囲気の子がとか、女性たちがするのとそう変わらない話をしているのだろう。

いちばん理解できないものがある。

ショートヘアの女性が好き、というものである。

雰囲気とは、ある特定の場所や人物を取り巻いている気分的なものを指す語・概念である。曖昧で言語化しにくい概念であるが、身体・感情や感覚・場所や会話・情報や記号との(相互の)関連が指摘されている。(Wikipediaより)

私が「女の子は断然、セミロング派😡」なのもある、あるのかもしれない、が、ショートヘア好きの男性というのは甚だ………理解の外だ。髪の毛というのはとても大事な部位で、ジェンダーロールや社会的ポジション、スタンスや生活感までもが反映される。

女性が「ショートっていいよねえ〜」と言うのはわかる。そして女性の私も「ショートヘア似合っててかわいい!」と声をかける/たくなる人は、たくさんいる。でもそれは性を飛び越えた評価だ。さっぱりと個人を見て、似合っててかわいい、それだけのことだ。

ショートヘアの女の子を見たらかわいいと思うのは、順序が逆でなんというか、捻じ曲がってんじゃないのか? 性的に。まあ、余計なお世話でしかないけどさあ。と思っていました。最近までは。

性役割せいやくわり)またはジェンダーロール(英語: gender role)とは、その性別に、社会的に期待されている役割のことである。(Wikipediaより)

私は先ほど述べたように、ストライクゾーンが広い。なので、背が高い人を好きなわけでも、おしゃれな人を好きなわけでもない。

もちろんいちばん好きなジャニーズタレントの彼は身長184cmだし、緑のセットアップやオレンジのスニーカーを履くし、好きなグループ全員背が高くてスタイルが並外れてよいし、そこも好きなポイントの明らかにひとつなのだが、それでも、背が高いということは好きなタイプのうちには入らないのだ。

それってなぜなのか、ジャニーズJr.のYouTubeを観ていて、ふとわかった。天啓。雷。突然の納得。すべてが腑に落ちる感じ。部屋の掃除してたら本と本の隙間からずっと探してたクレジットカードが出てきたみたいな感じ。晴天の霹靂。道で見かけた名前の知らない街路樹の説明が不意に流してたテレビでされたみたいな感じ。

背の低い(170cm前後)、加えてファッションに大きく気を遣っていない、男性ってときどき、たまらんってこと。

背が高いとか、高価そうな服を着ているとか、おしゃれであるとか、スタイルがよいとか、そういうところ、極めて男性的な特徴を持たなくても、とても男性的な人っている。

男性を男性たらしめるものが、大きさや存在感、圧迫感や上質な服飾品だったとしたら、それなしに男性的な人。

そこにどうしようもなくフェティシズムを感じてしまい、これって「女の子はショートヘア派!の男性」と同じ、同じじゃないかもしれないけど似ている、と思った。

フェティシズムとは、現代では通常よりも強く性的興奮を引き起こす特定のものや状態を表す言葉として用いられる。(Wikipediaより、なんか尻切れトンボな引用)

持たないor切り捨てられた男性性の一部に、強く男性を感じるという、一種倒錯した感覚。

語られないことによって強調されてしまう物語に、惹かれてしまうということなのだろう。

 

ことなのだろう、ちゃうわ、そんな感じで語んな、

だいいち フェティシズムの話というのはバーバルでないといけないと思う。いけない、わけじゃないけど、そうあって欲しいと。

バーバル(verbal)形容詞

〔図などを用いない〕言葉による、口頭の

英辞郎より)

その場の共通理解がないと、話し手と受け取り手による許容がないと、したらいけない話だと思う。文字になってはいけないと思う。

だから、友達にちょっと話してるみたいな感じでブログを書いたのだけれども、そんなことを言っても文字に、文章にはしているわけで、誤解が生じたり傷をつけたりしたら嫌だなあ。

 

とにかく、誰を傷つけるためでも不快にさせるためでもなく、新しく発見したのだ。

ショートカットの女性を好きな男性は、長い髪という女性性を、アイコンを切り捨てた女性の、その余白に女性性を見るのだろうと。

まあだからといって、理解はできないけど。

 

 

ちなみに私がそれを発見したきっかけになったジュニアは 正門 くんです………すみません……