アゲハ蝶?

 

 

 

 

もう私はぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ!!!!!!ぜーーーーーーんぶ!!ぜんぶぜんぶぜんぶ!!!!!!!!!!!

許したいのだ。

 

許したい。

それが自然の摂理に従っている限り、男性が男性的であるがゆえに、女性が女性的であるがゆえに、人間的な性質のすべてに理由があるゆえに、傷つけたり自己中心的になってしまう人たちをぜんぶ許したい。

 

許したい。許したいのは、けっきょく母親と父親なのだけれども、母親と父親というのは女性と男性の根元にあるものなので、だからけっきょく、すべての男と女を許したい。

 

感情的な女を許したい。女の身勝手さをくるくる変わる気持ちを許したい、独占欲やマウンティングを許したい、怠惰を欲張りをワガママを許したい。

男のぜんぶを許したい。キラキラしたものに心揺さぶられても結局安定を求める馬鹿げた保守を許したい、ナルシズムに基づく庇護欲を身勝手な性欲を独りよがりな構築を根本的な寂しさ孤独を許したい。

 

女のたくさんのものに向く興味を愛したい、飽き性を愛したいし大げさなリアクション、無意味な第三者視点を意識した行動を愛したい、無知を無思考を愛したい。

男の汗を愛したい、虚勢を空洞を愛したい、自己陶酔を理論を美学を愛したい。

 

ぜんぶ許したい。できれば愛したい。

いっときに味わいたい。味わって過去になって過去にされても、というより、常に続くなにかにはなりたくなくて、誰かにとって継続的ななにかではありたくなくて、いっしゅん輝くなにかになりたい、私が続くのは私のなかだけでじゅうぶんだ、

あなたの散発的なエネルギーを愛したい。

エネルギーの暴発を許したい。

ほんのひと匙無責任な優しさで喉を潤したい。

 

 

ほんとうの意味で男みたいな女なんて存在しないのだ。

女はずっとどこまでもなにをしても隅から隅まで女だ。どれだけマニッシュだとしても。だって余分なものがなにもないもの。なにも切り取られない、女性性はどうやったって切り取ることは不可能だ。